本当に大切なものというのは本人が気が付いていないだけで常に我々の目の前に存在している。

    しかし、考えてみてほしい。

    それを失ってしまった時の事を。

    水が無くなってしまったら、秩序が無くなってしまったら、愛が無くなってしまったら・・・

    あたなはその時に初めて事の重大さに気付き、そして絶望するだろう。

    自分もまた。



    いやね、なんか冒頭から哲学みたいな入り方をしてしまったんですけど、早い話がパンツが無いんですよパンツが。
    1枚無くなっちゃったんですよ。

    深夜にランニングをしたんですけどね、お風呂入ってパジャマ着ようとしたらパンツが無いんですわ。
    自分は6枚のパンツをローテーションで穿いていて、まあこれはプロ野球の先発ローテーションの人数と同じなんですけど、1枚足りなくなっちゃっているわけですから阪神みたいにインフルエンザに掛かった藤浪が登板を回避しちゃってるような状況なんですよ。

    何回確認しても1枚足りない。

    ハンガーにぶら下がっているのが4枚、お風呂に入る前に脱いでカゴに入っているのが1枚。
    4+1=5だ。
    6にはならない。
    こんな計算は小学生でも分かる。
    いや、小学生じゃなくてもパンツが1枚足りない事くらい簡単に分かる。
    だって鏡にはポコチン丸出しの哀れなブサイクが映っているのだから。

    で、管理人さんってばお風呂上りにシャツだけ着てポコチン丸出しという、とてもじゃないけど真っ当な大人とは思えぬ姿で家中探してみたんですけど、やっぱり見つからないんですよね。

    突如として一切の痕跡を残さずに消えたパンツ。
    これはもうね、現代の科学では到底説明が出来ませんよ。

    もしかしたら、自分の家には「妖怪パンツ隠し」みたいな妖怪が住んでいて、その妖怪が遊んでほしくてイタズラしているのかもしれない。

    えっ?
    妖怪パンツ隠し?
    何それ?

    そんなのいるわけねーじゃねぇーか!
    バカかお前!ホント死ねばいいのに!

    まあ、「妖怪パンツ隠し」でも「パンツ隠しのアリエッティ」でも何でもいいですけど、とにかく穿くパンツがないから困っちゃいましてね。
    ハンガーにぶら下がってるのは半乾きだし、さっき脱いだやつはランニングして汗ビチョだし。
    乾燥機は深夜だから回すのに抵抗があるし、どうしよう。

    しかし、そんな時です。
    ポコチン丸出しで八方ふさがりの自分に、ある名言が降りてきたのです。


    パンツが無ければノーパンでいればいいじゃない / マリー・アントワネット


    まあ、実際のところ、あの有名な台詞ってマリー・アントワネット本人が言ったものかどうか定かではないらしいんですけど、この絶望的な状況を打破出来るのであれば誰の台詞だろうがそんな事はどうでもよいのです。

    という事でですね、管理人さん、ノーパンで過ごす事に決めました。
    大人なのに。

    早速、パジャマのジャージに足を通す。
    この時期はまだ多少肌寒いので、股間のあたりがヒンヤリする。

    しかし、これがなかなか悪くないんですよね。
    最初は少し違和感があったんですけど、直ぐに慣れてくるんです。
    それどころか、むしろ清々しくもある。
    背負っていた重圧から解放されたというか何というか、例えるなら、期末試験最終日で最後の試験のチャイムが鳴った時のようなそんな気持ちになった。
    よっしゃ!夜更かししてマリオカートをやりまくるぞ!と決意したあの日の帰りの会。

    そんな事を思い出しながらノーパンで眠りにつきました。

    翌朝はいつもより身体の調子が良く感じました。
    何だか深い眠りにつけたような気がする。
    ライフゲージがMAXまで回復したような、それくらい絶好調な目覚めでした。

    そういえば、ノーパン健康法というのがあったような気がします。
    うろ覚えだけど、パンツを穿かない事でリラックス効果を高めるというのを聞いた事があります。

    言われてみれば確かにそうだ!
    昨晩14kmランニングしたのに疲労がまるで感じられない!
    こんな簡単な事でここまで調子が良くなってしまうとは!
    スゴイぞ!ノーパン健康法!
    もうノーベル賞ものですよ!!

    そこで思ったんです。

    一晩でこの効果なのだから、1日中ノーパンで過ごせばさらなる効果を望めるのではないだろうか。
    これならアスリートに匹敵する無敵の肉体を手に入れられるかもしれない。

    よし!
    今日はパンツなんて穿かないぞ!
    1日ノーパンで過ごす!
    誰が何と言おうとノーパンだ!

    もう国会前で「脱パンツ」と書いたプラカードを掲げてデモ行進してしまうくらいの勢いでした。
    「脱」と「脱ぐ」が掛かっているという、そんな上手い事もスラスラ出てきてしまう。
    ノーパンには頭の回転を向上させる効果もあるようです。

    すげぇーな!ノーパン健康法!
    無敵じゃねぇーか!

    という事で、休日だったその日は1日ノーパンで過ごす事に決めました。

    テレビを見る時もノーパン。
    ネットをやる時もノーパン。
    片付けなきゃいけない仕事でエクセル打っている時もノーパン。
    ご飯食べてる時もノーパン。

    いつもと同じ日常だけど、とても新鮮に感じられました。

    で、夕方はスーパーに買い物に行きましてね。
    勿論、ノーパンでですよ。
    1日ノーパンと決意したわけですから、そりゃ外出の時もノーパンというのは当然です。
    もうパンツを穿くくらいなら切腹も辞さない構えです。

    ただ、一つ注意しなきゃいけない事があるんですよね。
    自分はよくズボンのチャックが開いている事があるんですけど、ノーパンでこれをやっちゃうと即逮捕になっちゃうんですよね。
    だって過失とはいえポコチン出して歩いていたら誰がどう見ても1000000000000%変質者じゃないですか。

    もう問答無用で現行犯逮捕ですよ!
    公然わいせつ罪なんかで逮捕されたら人生終了だよ!
    こんなのいくら弁明したって、夕方のニュースで「カブトゴリ容疑者は妖怪パンツ隠しにパンツを隠されたなどという意味不明な供述をしているため、警察は薬物の疑いも視野に捜査を継続する方針です。」とかなるに決まってんだろ!

    そんな管理人さんが逮捕された将来を考えながら歩いていたらスーパーへ到着しました。
    今日は肉ジャガを作ろう!
    ノーパンで肉ジャガ、ノーパン肉ジャガです。
    ノーパンしゃぶしゃぶみたいに言うんじゃねぇーよ!

    早速、ショッピングカートを押して見慣れた店内を滑走する。
    ノーパン効果のおかげか、カートを押すのも軽快だ!

    まあ、いい年こいた独身男性がノーパンで肉ジャガの食材をカゴに入れていくというのは何ともシュールな光景なんですけど、とにかく気分は上々でした。
    それはもう、ミュージカルで突然踊りながら歌い出すお姫様みたいに軽快なステップで店内を回った。

    しかしですね、お肉コーナーの辺りで異変を感じましてね。


    「ケツが痛ぇー。」


    いやね、何かお尻の谷間の部分がすげぇーチクチクするんですよ。
    虫に刺された痛みというか、かぶれた痛みというか、もしくは妖怪パンツ隠しが爪楊枝でつついてイタズラしている痛みというか、とにかく急にチクチクしだしたんです。

    痛さの中に痒さもある。
    ズボンの中に手を突っ込んで掻きまくりたいけど、マダム達で賑わう休日のスーパーでお尻をボリボリ掻いちゃったら不審者丸出しだし、下手したら警備員さんにマンツーマンでマークされるわ!
    もう痛いやら痒いやらで発狂したくなるレベル。

    考えてみたら、ズボンってお尻の谷間に沿って縫い目があるじゃないですか。
    どうやらその縫い目がお尻の谷間にクリティカルヒットしているみたいなんです。
    たまにTシャツのタグがチクチクする事があるけど、あれと似たようなものだと思います。
    温かくなったので、むれているのも原因かもしれません。

    ノーパンには落とし穴があった。

    自分は何て愚かな人間なのであろうか。
    今までパンツに当たり前のようにお尻を守ってもらっていた。
    お尻の平和なんて当然のように与えられるものだと思っていた。
    いつしか、その恩恵を忘れてしまっていたのだ。

    今回、パンツを失って初めてその尊さに気が付きました。

    家でブログをご覧になられている方は引き出しからパンツを出して確認して頂きたいんですけど、あと職場で休み時間などにブログをご覧になられている方は上司のズボンを脱がせてデスクの上で四つん這いにさせて確認して頂きたいんですけど、パンツはズボンと違ってお尻の谷間の部分に縫い目がこないような構造になっているんですよね。
    これって、お尻の肌の弱い部分に縫い目が当たってしまうとチクチクしたり不快感が生じてしまうので、そうならないよう試行錯誤されてこのような形になったのだと思います。

    これにはメーカーの絶え間ない苦労が詰まっているに違いありません。

    何かパンツの第一人者みたいな、「プロジェクトX」に出てくるような研究者がいて、生地や縫製を変えて試作を何回も繰り返すんですけど、その度に田口トモロヲの声で、「肛門が・・・痛かった・・・。」という、言葉と言葉に微妙な間を挟んだナレーションが流れて失敗したりしていたと思うんです。
    そして、研究に研究を重ねた結果、現在の快適なパンツに仕上がったと思うんです。

    もうね、今回ノーパンになって初めてパンツの有難味が分かりましたよ。
    パンツが無いとチクチクしてすげぇー痛ぇーもん。

    ノーパン健康法とか言い出した奴死ね!!
    こっちはお尻が不健康だよ!!

    やっぱりね、本当に大切なものというのは失った時に初めてそれが身に滲みて分かるんです。

    普段、当たり前のように存在し、当たり前のように穿いているパンツ。
    しかし、その役割というのは非常に重要で、失われてしまえば日常生活すらもままならない。

    ありがとうパンツ。



    買い物を終えて帰宅した後、お風呂に入りました。

    今日は散々な1日だったな。
    もうノーパンなんて懲り懲りだよ。

    お風呂から上がったら昨晩濡れていたパンツはすっかり乾いていました。
    もう穿くパンツが無いなどという過ちは繰り返えさねぇーぞ。
    同じ轍は二度と踏まねぇーよ。

    しかしその後、夕飯の準備を始めたところで重要な事に気が付きましてね。

    「お米がねぇーや。」

    やっぱり、大切なものは無くなった時に初めて気付くなぁと痛感するのでした。



    ちなみに、この日は肉ジャガの隣にパンを並べてテーブルに着きました。
    そして、一口食べて思うのでした。

    和食にパンはないな、ノーパンだ。


    タイで拘束された7億円詐欺の女ってどういう手口でお金を集めていたのだろうか。

    投資詐欺って大抵がポンジスキームだから話に乗る側も詐欺って十分理解していながら高配当を得るために参加するけど、今回のは内容が陳腐過ぎて人に出資させる程の説得力がないように思います。
    まあ、あの女は自己破産に逃げるだろうから賠償請求してもお金は戻ってこないんだろうな。

    どうであれ、あの顔で38歳と偽るのは無理があるわ!

    それが今回の一番の詐欺!


    自分は子供の頃スパイになりたかったんですよ。

    ミッション・イン・ポッシブルのトム・クルーズみたいなスパイに憧れていたんです。
    無数のセンサーを華麗に避けながら建物に潜入して不可能なミッションをコンプリートしたりしたかったんです。

    で、映画に出てくるスパイって運動神経が良いのに加えて記憶力も抜群に良いじゃないですか。
    暗証コードとか建物の見取り図を一瞬で暗記したりしちゃいますし。

    なので、スパイに憧れていた管理人少年は記憶力を鍛えるトレーニングをする事にしましてね。
    例えば、この公園の入り口には車止めのポールが何本設置されているとか、あのマンションの駐輪場に止っているスクーターのナンバーは何番だとか、日常の風景なんかを意識的に覚えるようにしていたんです。
    まあ、その甲斐あって記憶力と観察眼はそこそこ鍛えられていったんですけど、しかしある日、中学生になった管理人さんは重大な事に気が付くわけですよ。


    「スパイってどうやってなればいいんだよ。」


    だって、映画の中でもスパイが所属しているのって世間には一切周知されていない秘密の組織じゃないですか。

    スパイの組織ってどうやって入ればいいんだよ!
    気付くの遅ぇーよハゲ!

    フロムAとかの求人誌を見たって「スパイ募集!」なんて載ってないじゃないですか。
    「☆初心者の方大歓迎☆ 明るくて楽しい職場です!」とか「悪の組織と戦う簡単なお仕事です。制服支給 要普通免許」とか絶対に書いてないじゃないですか。
    そして、最後まで読み終えると「このメッセージは5秒後に自動的に消滅する。」とかいう音声が流れて、フロムAが突然燃えだしたりもしないじゃないですか。

    で、結局管理人さんのスパイになる夢は終わりました。
    そもそも、自分にとってはスパイになる事自体が不可能なミッションなのでした。

    自分もトム・クルーズみたいになりたかった。
    スパイになる夢を諦めなければ、今とはまた違う人生もあったのかもしれない。
    もしかしたら、今頃どこかでセンサーを華麗に避けながら建物に潜入したりしていたかもしれない。

    しかし、現実はスパイどころか、会社の地下駐車場と上の階を繋ぐ非常階段を近道で使おうと扉を開けたら防犯センサーに引っ掛かって警備員さんに迷惑を掛けているという状況。
    もう8回くらい謝ったわ。

    いや、それだけならまだいいんですけど、最近は自慢の記憶力も落ちてきてるんですよね。
    これがわりと深刻なレベル。


    とまあ、前置きが長くなりましたが、今回はそんな残念な近況の4コマ漫画です。


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