久しぶりの登山記事です。

今回は山梨県の源流域でアドベンチャーな冒険をしてみます。
アドベンチャーと冒険って意味が重複してるけど。

まあとにかく、道なき道を突き進んで峠越えに挑戦です。

それでは早速、行ってみヨーカドー!


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夜明け前の首都高を走り中央道へ。

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高速を降りて市街地へ入り、

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山道を登る。

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そして、林道へ。

この先に車を止めて徒歩で移動します。

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陽が昇ってきました。
この時点で既に予定よりも30分以上ロスしているという体たらく。

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林道の下は沢になっています。

久しぶりの登山なので胸が高鳴りますね。

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適当な場所から沢へ降りていきます。
画像では伝わらないけど意外と急斜面。

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朝陽が映えてとて幻想的です。

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岸際に溜まった落ち葉を見てみると、水量が若干少なくなっているというのが分かりますね。

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うぉぉーー、冷てぇー!
と、言いたいところなんですけど、気温も4℃と低いのでそこまで冷たくは感じられません。

さあ、ここからスタートです。

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今回は登山道を使わずに登ります。

この辺りの標高は約800m。
目指す峠は1900m。

この沢の谷に沿って移動し峠を目指す計画です。
ただ、地形などで計画通りに進めなくなる事も考えられるので、その場の状況に合わせて柔軟にコース変更していこうと思います。

というか、今まで計画通りにいった登山なんて一度もない。

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食糧は現地調達なので釣りをしながら進みます。
よく分からない虫とか絶対に食べたくないから意地でも釣ってやる!

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こんな道なき道を登っていきます。
峠までは約5km。
直線距離だけで考えればとても短く感じますが、源流域は岩場や樹木でまともに進む事が出来ないので、移動にはかなりの時間を費やします。
崖の登攀や迂回をした時の事も考えると日没までに帰れるかすら怪しいです。

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途中、小さな池を発見。

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木の枝でほじくってみる。

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カエルが出てきました!
まあカエルを食糧にしなきゃいけないような状況ではないのでリリース。

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シカのフンを発見。
近年はシカが増えて森林被害が増加しています。
奈良の観光地もシカが増え過ぎて問題になっているようですね。

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倒木の上に生えていた苔。

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食糧の魚は一匹ヒットするも釣り上げるまでには至らず。
まあ、そのうち釣れると思うので心配しなくても大丈夫でしょう。
根拠は無いけど。

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日差しが強くなり気温も20℃近くなってきました。
寒かった明方との温度差が激しいので余計暑く感じます。

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この川は澄んでとても綺麗ですね。
水が輝いています。

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もしかしたら秘境を発見してしまったのかもしれません。

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この澄んだ水の中にはどんな世界が広がっているのだろうか?

覗いてみたい!

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という事で、源流の水中撮影に挑戦です。
以前、多摩川のマルタを撮影した時に使った小道具を持ってきました。
多摩川で撮影した時はカメラを回収するブサイクな自分の姿しか映っていませんでしたが、この澄んだ川なら優雅に泳ぐ渓流魚を捉えられるかもしれません。

早速、カメラの準備をして流してみます。

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まずはこの深場から。

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流れ込み付近。
気泡が綺麗ですね。

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こういう岩陰に魚が潜んでいそうです。

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なかなか見つかりませんね。

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日差しが強いので岩の奥に隠れてしまっているのでしょうか。

次は流れの緩い浅場も覗いてみます。

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流れに乗せてゆっくりとラインを送ります。

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水深は20~30cm。
カメラは底を這うように流れていきます。

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渓流は流れでカメラがもまれてしまうので、静止画にするとどうしてもボヤケてしまいます。

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と、ここで小魚を発見!
画像中央の下辺りです。
これはヤマメでしょうかね?

カメラが近づくと逃げてしまうので残像しか写りませんが、この他にも15cmくらいの魚が沢山映っていました。
どうやら魚は浅瀬に着いているようです。

ただ、動きが早過ぎるのでなかなかベストショットが得られません。

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今度はシルエットを捉えました!
サイズもなかなか。

そして、さらに流していくと、ついに・・・

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源流域の天然ヤマメを捉える事に成功しました!
ブラボー!

これは嬉しい。
かさばって邪魔な撮影道具を持ってきた甲斐がありましたね。


渓流釣りでは魚が居るポイントは流れ込みと言われていますが、実際に魚が着いていたのは緩やかな流れの浅場でした。
まあ自分は浅場でも何匹も釣り上げているので意外とは思いませんでしたが。
ただ、今回の水中映像では自分の考えていた以上の魚が浅場に着いているという事が分かりました。

渓流釣りのポイントは流れ込みという定説は、そういった定説を信じている釣り人がそこしか狙わないから定着してしまっただけなのではないでしょうか。
そりゃ浅場を敬遠して流れ込みしか攻めなかったら流れ込みでしか釣れないわ。

釣りって疑わしい定説が多いんですよね。

例えば、ナマズは目が殆ど見えていないと言われているんですけど、夜の川に行ってナイトビジョンで観察してみると明らかにこちらの動きを察知して逃げていくんですよね。
目ぇ見えてるじゃねぇーか。

「百聞は一見にしかず」

釣りに限らず何でもそうですけど、ネットで得られる知識や情報を鵜呑みにしないで、実際に自分で調べていくのが大切という事ですね。


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撮影が終わったので峠を目指しましょう。
夢中になり過ぎて時間をかなりロスしてしまいました。

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暖かくなったので花も咲いています。

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源流域は足場が悪いので体力の消費が激しいです。

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次第に険しくなってきましたね。

しばらく進むと滝が現れました。

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ここから先はこのクラスの崖が連続するかもしれません。
何十メートルもあるような高い崖ではありませんが、凹凸が殆んど無い上に苔も生えているので登るのは困難ですね。
おまけに、この山の岩は脆く崩れやすい性質なので登攀するにはリスクが多過ぎます。

なので、沢を離れて迂回する事にしました。

デンジャラスな崖登りが好きな管理人さんとしては少し残念ですが、予め決めているルールに従って身を引くのも大切です。

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沢の上はアップダウンが連続します。
こっちはこっちで木が行く手を阻む。

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青木ヶ原樹海みたいだな。
倒木を越えていくのは地味に時間と体力を消費します。

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湧水が流れ出て滝になっていました。
この山は所々で新鮮な水を得られるので遭難しても直ぐに死ぬ事はないでしょうね。

以前にも書いた事がありますが、サバイバルには「3の法則」というのがあります。

空気が無ければ3分で死ぬ。
水が無ければ3日で死ぬ。
食べ物が無ければ3週間で死ぬ。
というものです。

災害救助では72時間(3日)がデッドラインと言われていますが、これも水が断たれた状況という意味で理由が同じなのかもしれません。

人間の身体は6~7割が水分で出来ているので、水は命を維持するのにとても重要です。
体重の約5%の脱水で頭痛や目眩、10%以上で血圧と臓器機能の低下、20%近くなると死亡です。
ただ、実際のところは10%程度でも死亡する場合がありますし、そうでなかったとしても深刻なダメージを受けて自力での回復が困難になるそうなので、遭難では下山行動も考えると5%の辺りがデッド・オア・アライブの分かれ目になると考えて良いかもしれません。

登山は荷物を背負ってスポーツをしているようなものなので、こまめな水分補給が必須です。

飲料については、アミノ酸とブドウ糖を含んでいるアクエリアスなどのスポーツドリンクをオススメします。
あと、行動食にカロリーメイトのゼリータイプやウィダーINゼリーなども持って行けば水分と同時に栄養も補給出来るので一石二鳥ですね。
栄養も疲労を軽減させベストな体調を保つのにとても重要です。

先日、お昼の報道番組を見ていたら連休中の登山の特集をやっていて、専門家を気取った似非評論家がスタジオで「登山の栄養補給には梅干しやチョコレート、バナナを持って行くと良い!」なんてドヤ顔で言っていましたが、一体いつの時代の話をしているんでしょうかね???
現在はスポーツ用の栄養価の高い食品や飲料がスーパーでも豊富に売られているので、わざわざ梅干しやバナナなんて用意する必要ありません。

まあ、今回は現地調達で何も持って来ていないので人の事をどうこう言えた立場ではありませんけどね。
もうお腹がペコちゃんだよ!

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途中、この花が沢山生えている場所がありました。
自分は花の知識は殆んどありませんが、これはスミレでしょうか?

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しばらく歩くと沢が見えてきたので降りてみます。

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沢は上流でいくつかに枝分かれして地図にも載っていない場合があるので、先ほど歩いた沢の本流と思い込んで移動すると現在地を見失ってしまうので注意が必要です。

標高が高くなってきたので川幅がかなり狭くなりました。
これ以上登ってしまうと魚がいなくなってしまうかもしれないので、この辺りで食糧を確保しておきます。

源流釣りあるある
「キャッチ&リリースだと簡単に釣れるのに、登山で食糧として狙うと全く釣れない。」

焦りがルアー操作に影響しているのでしょうか。
魚が釣れず食糧確保で足止めされてしまっています。

しかし、粘るに粘って、

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やっと釣れました。
20cmくらいのイワナ。

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そして、2匹目も。
こちらは25cmくらい。

管理人さん、頑張りました。
仕事もこれくらい熱心にやれれば良いのにね。

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早速捌いて焼きました。

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完成。
このイワナは身が純白でとても柔らかかったです。
食糧を確保出来て良かった。

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これからの登山計画を練り直しましょう。

この時点で時刻は正午を過ぎています。
予想していた以上に山が険しく、移動で時間を大幅にロスしてしまいました。
現在地から峠までの距離に今までの距離/時間を計算すると日没までに戻れない可能性が高い。
登山道を使っているわけではないので、日没になれば滑落や遭難の危険性が高くなってしまいます。
それだけは避けなければなりません。

なので、悔しいけど今回は下山する事に決めました。

自分でも少し守備に徹し過ぎているように思いますが、根拠の乏しい無謀な計画を立てるとこのブログ始まって以来初となる「遭難オチ」になってしまうかもしれません。

それに、夕方のニュースで実名晒されちゃったらもう恥ずかしくて生きていけねぇーよ!

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この先はどうなっているのだろうか。
水量的に水源まではあと数百メートルだろうな
峠の反対側にも行ってみたかった。

でもまあ、チャンスはまたあるはずです。

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沢を離れて山を下りましょう。
下ると言っても、実際はアップダウンの連続なので相変わらず移動はハードです。

疲労で距離の感覚も無くなってきてるし、下手したら現在地見失うわ!

行きは多少現在地を見失っても、とにかく高い場所を目指せば峠に出て位置を把握出来ますが、下山の場合は油断すると全然違う場所に迷い込んでしまうので注意が必要です。

遭難したらシャレになりませんね。

警察庁が公表しているデータによると、遭難件数は平成10年までは1000件を超える事はありませんでしたが、毎年急増して昨年の平成27年には2500件と2.5倍になっています。
近年の登山ブームの裏にはこういったデータがあるわけです。

そして、山岳遭難というのは冬の険しい雪山のイメージがありますが、実は発生件数が多いのは春から初秋にかけてです。
暖かい季節はハイキングや山菜取りなどで入山する人が多く、登山スキル以前に知識不足というのが遭難に繋がっているようです。

実際、山岳遭難の一番の原因は滑落などの事故ではなく、凡ミスの「道迷い」です。
「道迷い」とは、その名の通り登山道を進んでいたつもりが道を逸れて迷ってしまう事で、これが遭難原因の4割となっています。
登山では道を逸れてしまった場合、直ぐに引き返すのが鉄則です。

まあ、自分は道を進んでいるわけじゃないから道を逸れて遭難する心配は全くないな。
よし、現在地が怪しくなってきているけど気にせず突き進もう!

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すげぇーなコレ。
帰りは違うルートなので新たな発見があったりします。

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歩き続けて林道まで戻ってきました。

ここまでの行動時間は8時間。
途中で引き返してこの時間だから峠越えしてたら確実に終わってたわ。

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今頃桜が咲いています。
この辺りは高度があり気温が低いので開花が遅いようです。

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そして、やっとこさ戻ってきました。

足が痛ぇー。
久しぶりにこんなに歩いたな。

今回は目的としていた峠越えは達成出来ませんでしたが、水中撮影でヤマメを撮影出来たので意外と達成感がある登山になりました。
あれも失敗していたら何も得られない残念な登山になっていたかもしれません。

まあしかし、道なき道を突き進むアドベンチャーはスリリングで面白いですね。
通常の登山とはまた違ったものがあります。

次こそは峠越えしてやろう!と意気込み帰路につくのでした。


ちなみに、帰りは空腹の峠も越えられず、ファミリーマートに寄ってネギ塩カルビ弁当を食べました。

そして、化学調味料の美味しさに感動するのでした。

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