「カチャン・・・、カチャン・・・、カチャン・・・」

    闇夜の病棟に響く奇怪な音。
    亡き者の意思なのか。
    その音はゆっくりと、そして確実に迫ってくる・・・

    「バタンッ!!!」

    「ブリリリリリリリブピーーー!!!!」



    どうしてこうなった。



    おいおいおい!!
    何が起こってるんだよ!
    何だよこのプロローグ!
    って言うか、お前そんな事よりも早くアウトドアの記事書けよハゲ!って話なんですけど、まずは聞いて頂きたい。

    実は管理人さん、膝を怪我して手術する羽目になりましてね。
    膝っていうのは、

    「ピザって10回言って!」

    「うん、分かった。ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ。」

    「じゃあここは?」

    「タマキン!」

    みたいな引っ掛けクイズでお馴染みの膝ですけど、まあこれって肘を指差しながらの引っ掛けクイズじゃねぇーのかよ!どこ指さしてんだよバカ!とか、半年ぶりのブログ更新なのにいきなりタマキンとか書いてんじゃねぇーよ死ね!とか、色々とご指摘はあるかと思いますが、昨年の2月に膝を怪我したんですよ。

    軽微な骨折だろうと思って病院に行ったら半月板損傷と診断されましてね。
    もう大ショックっすわ。

    ショックのレベルとしては、小学生の時クラスに長谷部君という友人がいて、その長谷部君にドラクエのスーファミソフトを貸したらセーブデータが全て上書きされて返ってきた事があったんですけど、それくらいのショックでした。
    しかも、セーブデータを見たら「たかし Lv13」とか「たかし Lv28」とかなっていて、勇者に自分の名前を付けてました。
    長谷部君、今頃何しているのかなぁ。
    ドラクエみたいに冒険のような人生を歩んでいるのだろうか。
    モンスターみたいな顔をした女に騙されて結婚詐欺とかに遭ってればいいのに。

    で、話を戻すと、半月板って膝関節の所にある軟骨みたいなクッションなんですけど、スポーツや事故なんかで膝に強い衝撃が加わると亀裂が入ってしまうんですよ。
    半月板は骨折と違って安静にしていても自然治癒しないので手術になってしまうケースが多いんです。

    手術後のスポーツ復帰までの時間は様々で、3ヵ月くらいの場合もあるし、年単位の時間を要する場合もあるし、足の機能に制限が生じて一生回復しないなんていうのもありますね。
    そもそも半月板損傷は「完治」というものが無いので、この怪我が原因で引退するスポーツ選手も多いんです。

    とまあ、そんな半月板を昨年の2月に損傷してしまったわけなんですが、英語でカッコ良く言うとハーフムーンボードをブレイクしてしまったわけなんですが、自分の場合は重症ではなかったのでランニングとか普段通りの運動をしながら保存療法を試していたんです。
    しかし、改善がみられなかったので結局昨年の夏に手術する事になりました。
    管理人さんのリハビリは今も続いていて、今後も運動に制限が生じる可能性が高いそうです。
    登山で長時間歩いたりデンジャラスな崖とか登ったり出来なくなるかもしれん。

    で、手術をした後はしばらく入院していましてね。

    nyuuin002.jpg
    超痛ぇー。
    足に付けられているのは固定装具と冷却装置。


    そして、ここからが冒頭に書いたプロローグの話になります。
    今回は入院中の恐怖体験と、それまでに起こった不可解な出来事を綴っていきたいと思う。


    手術の後。
    松葉杖での生活にも慣れて、病室でも暇な時はネットやったりテレビ見たり本を読んだりしていました。
    病院での暮らしは快適とは言えないけれど居心地はとても良く感じられました。

    そして5日目くらいの夜だったでしょうか。
    深夜にウンコしたくなって目が覚めちゃったんですよ。
    自分は普段からトイレに行きたくて目が覚めるなんて事はないんですけど、その夜はまるで何かに導かれるかのようにトイレに引き寄せられていったんです。

    一番奥の個室に入って「深夜の病院のトイレって怖いなー、あれー?おかしいなー、変だなー、空気が重たく感じるなー。」と稲川淳二みたいに思いながらブリブリとやっていたんですけど、その時にフラッシュバックと言うんですか、急にある写真を思い出しましてね。

    昨年の1月に最恐最悪の心霊スポットとして恐れらている吹上トンネルに単独で突撃したんですよ。

    ・最恐の心霊スポット 吹上トンネルを検証する

    吹上トンネルには白い着物の幽霊が追いかけてくるというような奇怪な噂がいくつもあって、管理人さんはそれを検証しに行ったんです。

    DSCN3340.jpg

    で、多くの方からコメントと拍手コメを頂いたんですけど、その中に「心霊写真がありますよ」というようなのが何件かありまして。
    そして、ご指摘を頂いた写真を調べてみたら、まあ見方によってはそう見えなくもないかなっていうのが写っていたんです。

    その写真がこれ。

    DSCN3372.jpg
    3本通っているトンネルの中で一番古い旧旧吹上トンネル。
    現在は閉鎖されています。

    鉄板で塞がれたトンネルの右端をズームしてみると・・・

    DSCN3372_1.jpg
    隙間からこちらを覗いているかのよう。
    この写真って管理人さんの上半身だけ不自然にブレてるし、位置関係的に目が合ってしまっているのではという指摘も。

    ただ、こういうのって例えば樹木や岩に凹凸が三つあったら陰影で人の顔のように見えたりするし、物が顔のように見えたりする事もあるじゃないですか。
    自分の写真もそういうレベルだと思ったから気にせずにいたんですよ。

    しかし、トンネルを訪れた後から不可解な事はいくつか起こっていまして。
    トンネルの帰りにマックに行ったんですけど、そしたらベビーカーに乗った子供がずっとこちらを見てくるんですよ。
    よく小さい子供ってガン見してくる事があるじゃないですか。
    ただ、その子供は管理人さんを見ているのではなくて、管理人さんの顔の少し横を瞬きせずにジーっと見とるんです。

    あと、家に帰ってからも違和感があって、うちの玄関の照明は人が通るとセンサーで自動で点灯するんですけど、夜に部屋を暗くしてリビングでテレビを見ていると急に玄関の照明が点灯するようになったんですよね。
    他にも家具が尋常じゃないくらいの頻度でギシギシときしむようになったりと、怪奇現象の見本市みたいになってました。

    というような事を深夜の病棟のトイレで急に思い出しちゃったんですよ。

    今まで気にした事なんてなかったのに、なぜ今頃こんな事を急に思い出してしまったのだろう。
    ただ、今この状況で改めて考え直してみるとウンコ漏れそうなくらい怖ぇーブリリリブピー。

    しかも、これは今回このトイレで初めて気が付いた事なんですけど、吹上トンネルの噂の一つに「トンネルを訪れた者は呪われて一ヶ月後に不幸が起きる」というのがあって、考えてみたら足を怪我をしたのって正確な日にちは覚えていないけど2月の上旬だったから吹上トンネルに行った約一ヶ月後の事なんですよ。




    驚愕の事実。




    背筋が凍った。




    やばい、これはやばい!
    どれくらいやばいかって言うとマジでやばい!
    例えが出てこなくなるくらいのレベルでやばい!

    深夜の病院のトイレで恐怖にのみ込まれた。


    その直後。


    「カチャン・・・、カチャン・・・、カチャン・・・」

    「カチャン・・・、カチャン・・・、カチャン・・・」

    「カチャン・・・、カチャン・・・、カチャン・・・」


    なんか廊下の方から奇怪な音が近付いてきたんですわ!!
    もうね、すげぇー物々しい気配なんですよ!

    やばいって!!ホントやばいってこれ!!
    もう直感的なものが自分自身に警告を発しまくってるんですよ!

    足を怪我したのって吹上トンネルにいた霊魂によるもので、そして管理人さんは無意識のうちにこの病院に導かれてしまったのかもしれない。
    昔、何かで読んだ事があるんですけど、霊に憑りつかれた人って他の霊的エネルギーが溜まっている場所に引き寄せられてさらに強い呪縛に遭ってしまうらしいんです。
    負のスパイラルにのみ込まれて最後は命を落としてしまうそうです。


    「カチャン・・・、カチャン・・・、カチャン・・・」


    深夜の病棟に響く奇怪な音。

    ちょっ!!待っ・・・!!
    タイムタイムタイム!!
    脅かしっこなしだぜ!!
    冗談はよし子ちゃんだぜ!!

    違うよね!?
    怖いやつじゃないよね!?
    どうせアレでしょ!?
    アレなんでしょ!?
    看護師さんが見回りしてるだけだよね!!?

    おーーーい!!中村さーーーん(夜勤の看護師さん)!!中村さんでしょーーー!!???
    頼む!!お願いだから中村さんだと言ってくれーーーー!!!!
    幽霊じゃないと言ってくれーーー!!!!


    「カチャン・・・、カチャン・・・、カチャン・・・」


    DSCN3372_1.jpg

    もうトンネルに写ってたやつが頭から離れねぇーよ!!

    あんなの信じねぇーからな!!
    幽霊なんて絶対信じねぇーからな!!
    だって管理人さんリアリストだし!プラグマティストだし!エロリストだし!!
    って!!最後の関係ねぇーー!!
    そんなの関係ねぇーー!!
    はい!オッパッピー!!!

    ってバカ!!!
    小島よしおか!!お前は!!

    管理人さん、恐怖でテンパる。


    「カチャン・・・、カチャン・・・、カチャン・・・」


    無機質で冷たい音、しかし意思を持っているかのように確実にこちらへ近付いてくる。

    おいおいおいおいおいおいおい!!!
    嘘だろ!!何だよコレ!!
    ホントにこっちに近付いてきてるよ!!
    何で音を立てながらこんなにゆっくり近付いて来んの!!?
    どう考えたって不自然じゃねぇーか!!
    深夜だぞ!!

    いやもうね、あまりの恐怖でリングの「く~る~♪きっと来る~♪」が頭の中でずっと流れてましたからね。
    ふざけんじゃねぇー!!
    何でこんな時にホラー映画の歌が出てくんだよ殺すぞハゲ!!
    しかも、サビの部分しか知らないから同じところがエンドレスで何回もリピートされてるんですよ。
    おまけに歌詞もよく分からないから「く~る~♪きっと来る~♪きっと来る~♪フフフ※$#ン~♪」とかあやふやになっちゃってるんですよ。

    その間も「カチャン・・・、カチャン・・・、カチャン・・・」と奇怪な音は自分のいるトイレの方へゆっくりと近付いてくる。

    来るのこれ!!?
    きっと来ちゃうのこれ!!?
    フフフ※$#ン~っちゃうのこれ!!?
    頼む!!通り過ぎてくれ!!!
    そのままいなくなってくれ!!


    「カチャン・・・、カチャン・・・、カチャン・・・」


    おいおいおいおいおいおいおい!!!
    入ってきてるじゃねぇーか!!
    トイレに入ってきやがったよおい!!

    もうガクブルっすよ!
    恐怖で ((( ;゚Д゚))) こんな顔になってたと思う。
    ついさっきまでウンコした解放感で (*´Д`)=3 みたいな顔だったのにね。


    「カチャン・・・、カチャン・・・、カチャン・・・」


    距離は益々近くなる。

    何だよこれ!!
    何でこっちに来てんだよ!!
    何で一直線に管理人さんの所へやって来てんだよ!!

    もうこれ絶対幽霊じゃん!!
    幽霊しか考えられないじゃん!!
    管理人さんの命を取りに来てるじゃん!!
    呪い殺す気満々じゃん!!

    どうすんだよマジで!!
    逃げ場がねぇーよ!!
    チョバキュー(超万事休すの略)だよ!!

    正直ね、身体が良好な状態であればこんなもん恐れるに足らないんですよ。
    自分はある程度運動能力に優れていて、中学二年生の時なんて近所のダイエーで他校の不良にカツアゲされそうになったんですけど、猛ダッシュかましてマッハ3くらいの速さで逃げ切ってやりましたから、一緒にいた友人の井野君を見捨てて一人でエスケープしましたから、なので幽霊が襲ってきても逃げ切る自信はあるんです。

    しかしですね、今は手術後間もなくて左足は自力で動かす事すら困難な状態なんです。
    おまけに、ウンコの途中でケツが丸出しですから、襲われたらどう考えたって逃げられっこないんです。
    ケツから尻尾みたいなのが出ちゃってるし。

    尻尾を巻いて逃げる事も叶わない。

    って!!うまい事言ってんじゃねぇーよ!!!
    何深夜のトイレで「尻尾を巻いて逃げる事も叶わない。」とかカッコつけて言っちゃってんの!!
    お前、今の危機的状況分かってんの!?
    バカなのお前!?
    ホント死ねばいいのに!!

    っていうか、このままだと冗談抜きでホントに死んじゃうんですけど!!
    もうトイレの中まで入って来ちゃってるんですけど!!
    絶対絶命じゃねぇーか!!
    中村さん(夜勤の看護師さん)助けてくれ!!!

    しかし、助けを求める祈りは恐怖にかき消されていった。
    物々しい気配を漂わせ、奇怪な音はさらに迫ってくる。


    「カチャン・・・、カチャン・・・、カチャン・・・」


    とうとう自分の入っている個室の外までやって来てしまった。


    すると、


    シーーーーーン


    ・・・


    ・・・


    ・・・


    音がしなくなった!
    いなくなったのか?
    息を殺してしばらく様子を伺ってみる。


    ・・・


    ・・・


    「バタンッ!!!!!」


    やべぇーーー!!!!
    そこにいる!!!!
    直ぐそこにいる!!!!
    隣のドアおもいっきり開けてやがる!!!!
    これもう死亡フラグじゃねぇーか!!!!

    よく学校の怪談とか怖い話で、幽霊に追いかけられるとトイレに逃げ込むじゃないですか。
    で、幽霊がトイレのドアを一つ一つ順番に開けていって、次は自分の所だ大ピーンチみたいなやつがあるじゃないですか。
    完全にその状況なんですよ!

    もう心臓がバクバク言って失神しそうなんですけど!!
    これって最後に幽霊がドアの上から顔だけ出して覗いてくるパターンですよね!!
    絶対逃げられないやつですよね!!
    袋のネズミじゃねぇーかチュ~!!

    もうダメだ、終わったわ。
    皆さんさようなら。
    管理人さんはここで呪い殺されます。
    為す術もない。
    もう煮るなり焼くなり好きにするナリ織田信成。

    悪ふざけで心霊スポットなんて行くものじゃないな。
    ウンコの途中で殺されるというのだけが心残りで、それこそ汚点になってしまうのだけれど仕方がない。
    あとあまり関係ないけど、小林君5000円借りっぱなしですまん。

    いや待て!!
    諦めるのはまだ早い!
    ナースコールだ!
    ナースコールを押そう!
    病棟のトイレってナースコールが設置されているんです。
    ケツ丸出しで恥ずかしいけど看護師さんを呼ぼう!
    それしかない!!
    とにかく今はこの閉鎖されたキリングフィールドから生還する事だけを考えるんだ!!

    とまあ、ナースコールを押して救援を待っていたわけなんですけど、そしたらですね隣の個室から、


    「ブリリリリリリリブピーーー!!」


    とか汚ぇ音が聞こえてきやがったんですわ。
    ブリリリリって何だよ。

    なんか「カチャンカチャン」言ってたのは松葉杖ついた人がウンコしにやって来ただけみたいでした。

    テメェーふざけんじゃねぇーぞ!!!
    脅かすんじゃねぇーよ!!!
    呪い殺すぞハゲーー!!!
    もう恐怖でウンコ漏らしそうになったじゃねぇーか!!!


    結局のところ、怪奇現象なんて精神作用による思い込みなのだと思う。
    管理人さんが吹上トンネルを訪れた後に体験した怪奇現象にしても、家具がギシギシきしむのは室内の気温や湿度の変化が原因だろうし、マックで管理人さんの背後をジーっと見つめていた子供も壁に張ってあるポスターでも見ていたのだろう。
    誰もいないのに夜中に点灯する玄関の照明も、空気の流れや家電などから発せられる電磁波でセンサーが誤作動したのだろう。
    心霊写真も陰影や物が人の顔のようになっているだけで、観測者の捉え方次第で色々な物に都合よく見えてしまうと思う。
    トンネルを訪れた後に怪我をしたのだって単なる偶然で、それを後から奇怪な噂に当てはめているだけだ。

    冷静に考えてみたら全て理屈で説明がつく。
    自分はなぜこんなにも不安を感じ恐怖にのみ込まれそうになってしまったのだろうか。
    脅えて損したぜ。

    と、安堵して笑みを浮かべていたら、外から「開けますよー。」という声が聞こえて、返事をする間もなく「バタン!」とドアが開きました。

    ナースコール押したのすっかり忘れてたわ。

    中村さん、すげぇー微妙な顔になってた。
    ただの変態だと思われたわ。
    野武士みたいな男が深夜のトイレでケツ丸出しで満面の笑みを浮かべているのだから仕方がない。

    深夜のトイレに幽霊はやって来ないけど中村さんはやって来る。

    今すぐ尻尾を巻いて逃げ出したい。

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